kappiiのグリーフとか

32歳の時(2018年)に亡くした妻へのグリーフ

(映画)「プラットフォーム」を観た

タイトル:プラットフォーム

上映年:2021年

上映時間:94分

ジャンル:SFホラー

制作国:スペイン

概要:ゴレンは目が覚めると「48」階層にいた。部屋の真ん中に穴があいた階層が遥か下の方にまで伸びる塔のような建物の中、上の階層から順に食事が"プラットフォーム"と呼ばれる巨大な台座に乗って運ばれてくる。上からの残飯だが、ここでの食事はそこから摂るしかない。同じ階層にいた、この建物のベテランの老人・トリマガシからここでのルールを聞かされる。1ヶ月後、ゴレンが目を覚ますと、そこは「171」階層だった・・・。

 

 

 

相変わらず、日本版にするにあってのパッケージはどうかと思う。

なんだよ「その”穴”は世界を変える」って。

 

縦穴の構造体によって、世の中の縦社会を模している。

そんな映画かなって思う。

 

~始まり~

3種類の人間がいる。

上にいるもの

下にいるもの

転落するもの

 

上流階級の人、下層階級の人、上層に居たの転落する人。

3種類という始まりだったが、上に登ろうとして蹴落とされるもの。

そんな世の中の縮図をイメージしていると思われる。

 

物語の主人公ゴレンは気づくと48階層だった。

記憶が無いようだ。

下を覗き込むとまだまだ階層があるみたい。

何故48階層と分かっているのだろうか?

と思ったら彼に書いてあった

 

同じ階層の同居人トリマガシから色々と情報を得る。

基本的にいい人みたい。

階層は一ヶ月で移動する。

そして48階層は良いらしい。

上から来たプラットフォームの食べ残しを食べて生き残るシステム。

この時点では何階層あるか分からないが、トリマガシの経験によると132階層はある。

 

ルールがいくつか存在する。

まず、食べ物をとっておくことはできない。

プラットフォームが移動しているのに食べ物を持っていると部屋が暑くなるか寒くなる。

要は罰みたいなものか?

 

最初は同じ階層にいる2人の会話を聞いているだけだが、何故か引き込まれる。

何故ここにいるかもよく分からない。

ゴレンはだんだん生活に慣れていく。

ひたすら食べて寝て、持ち込んだ物で時間を潰す。

外から一つだけ持ち込めるものがあるんだそうだ。

ゴレンは本を。

トリマガシはナイフを。

 

下層に移ったとき、映画、世界観の絶望が分かる。

171階層だ。

しかも、さらに下の階層もある。

食べ物は上の階層の人から食べて行く。

下に行けば行くほど、何も残っていない。

 

ついにはモザイクかかりまくりのカニバリズム

これは狂気の映画だ

 

テーマは連帯感だろうか。

上の人が下の人の事を考えて、食べ物を適切に残せば皆が生き残れる。

だが、現状は上の人が多くを食べ、下の人には何も残らない。

まあ、そうなるだろうよ。

 

色んな階層を行き来するが、まさかの202階層が存在した。

悲劇の階層だ。

しかも、まだ下がある。

 

生き残るための、仕組みを変えるための行動が劇的でびっくり。

 

こっからが本番か。

下層ほど過激。

 

平等と格差と平和と混沌が入り乱れる映画だ。

細かく見ると色々と「はて??」という部分も多いが面白かった。

しかし、描写的に年齢が縛られる作品。

とても見せれるもんじゃない。

 

最終的に管理者へ主人公の意図は伝わっただろうか。

個人的には無理だと思うが、ぼやかして終わるのも良かったと思う。

 

意外と低予算な映画かな。

見て損は無いが、食事中はやめておいた方がいい。