ついに彼女と同居が決定した。
私がまごまごしているうちに彼女が背中を押してくれた。
本当は体調が治ってから同棲を、と考えていたが何時になっても治らない。
それなら目が届くところに居たほうが良いし安心すると言う考え。
その通りだ。
自分のことばかり考えていた。
もう結婚するのは変わらない。
早めに同棲しても同じだ。
ということで近々引っ越しをすることになった。
もともと物が少ない私の家。
しかし問題は漫画と音楽CDたち。
前妻が亡くなった後、一人暮らしするためにほとんどを売りに出した。
かなり心苦しい思いだった。
自分用に買った物は後から電子化したものを買えば良いからほいほい売った。
問題は前妻の私物。
ビデオもあったが、もう再生することのないものは売った。
後は思い出の品や前妻が好きだったバンドのCD。
一部は普通には買えそうにない物も含まれる。
私が聞いたり見たりすることのないものある。
しかし売る勇気が持てない。
聞いたことのないバンドのCDとかプレミアがついてそうなCD。
前妻が喜んで聞いている姿を思い出すと正直辛い。
困った。
迷う。
此処に書き込めば何か気持ちの整理ができるかと思った。
すると本当に頭がすっきりするもんだ。
結論。
売るしかない。
今は後に妻となる彼女が居るのだ。
場所ばかりとっていても仕方がない。
「もの」に意味があるのではない。
「大事にしていた」ことに意味がある。
売るべきだ。
売る際に、ひとつひとつじっくり見よう。
そして売却する時に報告を遺影にしよう。
そうやってお別れをするんだ。