kappiiのグリーフとか

32歳の時(2018年)に亡くした妻へのグリーフ

(映画)「クワイエットプレイス 破られた沈黙」を観た

タイトル:クワイエットプレイス 破られた沈黙

放映年:2021年

上映時:98分

ジャンル:サスペンス、ホラー、アドベンチャー

概要:音に反応する未知の存在によって人間が襲われ、荒廃した世界。夫を亡くしながらも辛うじて生き延びたエヴリンは、生まれたばかりの赤ん坊と子ども2人を連れて、燃えてしまった家を後にする。彼女たちには新たな避難場所が必要だった。

 

 

原題は「クワイエット・プレイス Part II」

何故「Part II」を止めてサブタイトルをつけたか。

正直なところPart IIの方が良いと思う。

前作の父親の意思や行動が使われているからだ。

おそらく、この作品から観ても訳分からなくならないから続編であることを強調せず、今回のタイトルにしたのではないだろうか。

しかしながら、前作を見た方が面白いことは間違いない。

薬局、行動、人物等々に繋がりがある。

とはいえ、この作品だけでも完成されているのは凄いところ。

 

前作も観ることを推奨する。

 

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まずは女の子の演技が素晴らしい。

前作では世界に対し絶望し、しょんぼり気味だった。

しかし、今作では、目つきに強い意志を感じる。

お父さんの意志を引き継いでいる。

少々突っ走っていく性格はそのままだが。

感情の起伏を目や行動で示すのが素晴らしい。

難聴であるからこその機敏な動き、目の輝き、動き。

調べてみると、この女の子リーガンは実際に難聴の女優を起用しているそうだ。

なるほど。

そりゃこのクオリティを出せる訳だ。

 

普段から行っているから出来る手話での伏線作り。

また、人の会話を口で読み取るには「ゆっくり」かつ「正面」ではなくてならない。

これらも映画中に表現されている。

焦って矢継ぎ早に話す人にもっとゆっくりと示したり、横向いて喋る人の顎を持ち自分の方に向けたり。

とにかく細かい。

監督が実際の難聴の方を起用したのは成功と言えるのではないだろうか。

難聴の方がいることで、喋れない場面つまり聞こえない場面の再現を作っている。

緊張感が段違いであると思う。

 

他にも難聴である長女のためにお父さんが補聴器を改造している。(前作)

前作では、その補聴器が偶然にも対怪物の兵器となると発覚した訳だが、今回も有効に使用していく。

お父さんの偉大さを残し続けてますね。

しかしながら、お母さんが指輪を息子のお墓に置くシーン。

これはお父さんに力を借りず、家族を守る決意なのだろうか?

 

息子の行動は結局よく分からなかった。

探検心が抑えきれなかったのか?

 

パパ友?の棲家では罠を仕掛け、遠距離から様子を見る。

まさにラストオブアスのビルと同じ行為。

身体を張って助けるシーンは見どころ。

基本音のない作品なので、余計そう感じる。

 

相変わらず、怪物が反応する音の基準がわからん。

環境音ならセーフなの?

滝はセーフなの??

この辺りはよく分からん。

 

まだ続けられそうな作品。

終わっても良いかとも思うが。

 

今回のMVPはダントツで長女ですね。

映画の中の行動としても、演技でも。

 

とても面白い作品でした。