タイトル:仄暗い水の底から
上映年:2002年
上映時間:101分
ジャンル:ホラー
制作国:日本
概要:幼稚園のころそれぞれの親が迎えにくるなか、淑美は自分だけ取り残される姿を思い出す。母は自分勝手だった。淑美は家庭を大切にし、子を思う母になろうと決心している。しかし現実には夫とうまく行かず離婚調停中。だが頑なに子供を思う気持ちだけは持っている。親権を主張し、自立するため新居探しを始め、淑美と娘の郁子は「なにか」を感じるマンションに行き当たる。室内の湿気、水道水の不気味さ、雨漏り、子供の足音。二人で住みはじめたある日、郁子が屋上で赤い子供用のバックを見つけた。
何度か見ているが、終始怖い。
しっかりストーリーが練り上げられているのを感じる。
少しでも怖くなかったり、暇な時間ができると寝てしまう妻も絶賛。
「ジメジメした空気」「昔の団地」という団地住まいの人には申し訳ないが、怖い要素がメイン。
そして捨てても捨てても出てくる赤いカバン・・・。
嫌すぎる。
かわいそう、寂しすぎる、といった感情が最終的には湧いてくる。
ホラーとしては終わり方がスッキリとして観やすい作品。
印象的な理不尽シーン
・幼稚園の昔の場面
園長が「ここは自由に育てる方針ですからのびのび出来ますよ!」と豪語するが、子どもを職員と一緒に理詰めで追い詰め、泣かせる。
ぜったいこんな幼稚園嫌だ。
・天井から水漏れしていると何回も言っているのに何もしてくれない管理人と不動産屋。
管理人に言って動いてくれないから不動産屋に言ったのに「管理人に言ってくれ」とは。
実際タライが水でいっぱいになってんだよ!
一回見にこいや!
弁護士(別の件で家に来ていた)から言って貰って、ようやく上の階の様子を見たり、天井の壁紙を貼り替えてくれた。
・採用面接に来ているのに、しょっちゅう電話に出ていく面接担当
こっちは子どもを幼稚園に待たせているんだよ!
面接中くらい電話に出るな!
社会人として常識だろ!
こんな会社本来なら、こっちから願い下げだろうが、急いで職を見つけなければならないので仕方ないのだろう・・・。
と、まあ印象的な理不尽たちがでてくるが、ストーリーに深くは関係ない。