kappiiのグリーフとか

32歳の時(2018年)に亡くした妻へのグリーフ

(映画)「ALONE アローン」を観た

タイトル:ALONE アローン

上映年:2016年

上映時間:106分

ジャンル:戦争、スリラー

制作国:イタリア、アメリカ、スペイン

概要:暗殺のミッションに失敗したアメリカ兵士・マイク。逃れた先が地雷原だと気づいたその時、目の前で仲間の兵士が爆死。さらにその瞬間、自らも地雷を踏み、一歩足りとも動けない絶体絶命の窮地に立たされる。援軍と連絡も途絶え、救出まで52時間。現実と幻覚の間を彷徨い、己との孤独で壮絶な戦いを強いられた男の運命はー。

 

 

アメリカ兵士マイクと相方は砂漠にてテロリストを狙う。

車からターゲットらしき人が出てくる。

一方、反対側からラクダ群とともに女性がやってくる。

どうやら結婚式らしい。

結婚式だとは知らなかったマイクは撃つのに躊躇する。

そしてライフルのレンズが反射してターゲットに居場所がバレる。

何やってるんだ・・・。

 

なんとか逃げ切る。

無線で群に連絡するがGPSが壊れており、自分たちの場所が特定できない。

危険だから迎えに行けない。

歩けってさ。

村までは5時間歩く必要がある。

 

ひたすら歩く。

陽気な相棒と寡黙な主人公。

 

途中砂嵐にも会う。

 

しかし重大なことが発覚する。

ここは地雷原だったのだ。

 

ある程度進むと音楽が不穏に・・・。

嫌な予感がする。

 

予感的中。

相方が地雷を踏み脚が吹き飛ばされる。

そして、主人公も・・・。

しかし踏んだ状態でなんとか留まる。

カチッと鳴った状態。

足を上げればドカン・・・。

 

動けない状態で相方に指示する主人公。

モルヒネを打ち、無線を使わせる。

モルヒネ持ち歩いてるんだ・・・。

だがその後相方の選んだ道は自らの命を絶つことだった。

モルヒネを打っても失血死は免れないからか・・・。

混乱していたからか・・・。

 

1人になる主人公。

沙漠のど真ん中で動けない状態。

一通り叫び、落ち着く。

 

まずは相方が持っていたバッグを回収。

無線の仕様を試みるも、電源が入らない。

 

なんとか無線の修理して米軍と連絡がつく。

だが、砂嵐でヘリは飛ばせない。

近隣の軍が上手く行けば52時間で近くを通るらしいが、到底地雷踏んだまま耐えるのは不可能。

実質、救助不可と言われてるもんだ。

このへんからがこの映画の醍醐味か。

 

米軍は誰も見捨てないという規則があるみたい。

そこで言われたのが、シューマン作戦。

なんじゃ、そりゃ??

溝掘って、靴底を固定。

圧力センサーの検知を鈍らせ、その間に逃げるのだ。

最終手段だそうで、脚は失うかもしれないが助かる可能性はあるみたい。

だが、主人公はチクショーと否定。

そりゃ無茶だ。

結局、失血死の可能性も高い。

 

大砂嵐到来。

ライフルやらで自分を固定。

吹き飛ばされたら一貫の終わり。

なんとか耐え切る。

割とあっという間。

 

救助がくるまでひたすら耐える。

水も無線もない。

 

そこへ村人?が来る。

ジグザグのルートを通って。

地雷の場所が分かっているみたい。

村人は一歩踏み出せと言う。

それが無理なんだってば!

 

よく片脚動かさないまま何十時間もいられるな・・・。

夜は真っ暗だろうし。

寝てもいけない。

オオカミはやってくる。

 

もはや幻覚を見るレベル。

 

なんとかオオカミは退治するも救助の軍が遅れてるって。

予想してたが。

軍は最後にと奥さんと話をさせてくれた。

 

その直後倒れる主人公。

しかし村人がギリギリ助けてくれた。

ギリギリじゃないとダメだったの??

 

 

砂漠で極限状態となった人間の生き様。

自分なら耐えられないであろう地獄をみた。

最初は濃淡の少ない映画だなと思っていた。

主人公の過去が明らかになり、幻覚と現実が混濁するころには夢中で観ていた。

 

主人公マイクの生き様が心に響く。

マイクの母親の言葉

 

「自分の人生を生きて」

 

も大きく響いたし。

何より、みんなが口にする

「立ち止まらず前に進み続けろ」

という言葉が私の現況も含めて心に響いた。

 

人生に立ち向かえる勇気を少しもらった気がする。