これはお正月の物語である。
1月1日。
私は白いケースに入ったバイオリン持ち、人の少ない電車(嘘)で彼女のご実家に挨拶に出かけた。
何故バイオリンを持っているのかって?
「弾きます!」
って言ってしまったからだ。
そう、自業自得なのである。
その時はテンションが上がっていたが、急に彼女の家族の前でバイオリンを披露。
なんて緊張することをやらかしてしまったのだろうか。
ちなみにお土産には私の実家方面で有名なお菓子「モロゾフ」を選択。
でも購入したのは近所。
つまり何処でも買えるだ。
初めて彼女のご実家にお邪魔をし、手土産を渡す。
私の持ちネタ「つまらなく無いものですが・・・」と言いながら。
そしておせちを頂く。
日本酒もお屠蘇代わりに。
少し酔っ払ったので、バイオリンが上手く弾けない場合は酔っ払ったからですねー。
とハードルを下げておく。
実際弾く前には飲みすぎていて、本当に弾けなかった。
一番得意な「情熱大陸」も半分くらいしか弾けない。
やはりメンタルが弱すぎる。
こんな状態で発表会に出られるのだろうか。
別に出ると決まったわけでは無いが。
その他にも練習中の曲をいくつか弾く。
流石に譜面見ながらならある程度は弾けた。
1番の収穫はピアノとの共演ができたこと。
ご実家にはピアノが置いてあるので、彼女が即興でピアノを弾き、私が楽譜ありで「ハッペルベルのカノン」を弾いたのだ。
つまづくところはあるけれど、割と一緒に弾けたのが楽しかった。
またお邪魔して、人前で弾くことでメンタルを鍛えようと思う。
そんな緊張感のある元旦であった。